英語辞書・翻訳ツールの種類と使い方 おすすめも紹介

学習方法・勉強ツール
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辞書ツールを使いこなそう

英語学習を始めようと思ったとき、辞書を買うかどうか考えることと思います。
Google翻訳などの翻訳ツールを使えばいい、と考える方もいるかもしれません。
単語の意味をより正確に理解するためには、翻訳ツールだけでは不十分な場合がありますので、
辞書も活用し辞書ツールを使いこなしていきましょう。

辞書と一口に言っても色々な種類があります。
紙の辞書、電子辞書、アプリの辞書、ネットの辞書などです。

私のおすすめはアプリの辞書とネットの辞書ですが、
自分にとってどの辞書が良いか、選ぶ参考にしていただければと思います。

辞書の種類(和英、英和、英英)

デバイスの種類の前に、和英辞書、英和辞書、英英辞書の違いから見ていきましょう。
主要な点をまとめると下表の通りです。

  和英辞書 英和辞書 英英辞書
メリット  ・似た意味の英単語を学べる ・素早く意味を確認できる
・品詞の種類と使い方が分かる
・翻訳するときに役立つ
・英語で英語を理解する練習になる
・例文の数が多い
デメリット ・文に適した英単語を選ぶの 
 が難しい
・探すのに時間がかかる
・特になし ・初心者にはハードルが高い
・分からない単語のループになる

和英辞書

似た英単語の意味を深めるために使用するには適しています。
例えば、”見る” を調べると、下記のように出てきます。

look…意識してみる
watch…目で追う
see…見えている
stare…じっと見る
view…注意してみる
glance…ちらっと見る
glimpse…ちらっと見える

このように、たくさんの英単語を知れることはメリットですが、
逆に多すぎて、今自分が使いたい”見る”はどれなのか、
適切なものを選びにくいことがデメリットになります。

英和辞書

和英辞書の最大のメリットは、英単語を日本語で説明してくれていて、
分かりやすさは抜群のため、効率よく英単語の意味を確認することができることです。

また、その単語の品詞(名詞、動詞、形容詞などの種類)の使い方を確認することができます。
例えば、”work” で調べて場合、下記のような事が分かります。

Workは名詞、動詞として使えること
名詞には可算名詞と不可算名詞があること
動詞には自動詞と他動詞の使い方があること

文法的な使い方を理解して調べると、より定着しやすくなります。
辞書を使いこなすには、文法力が必要になってきますが、
最初は分からなくても、使いながら文法の勉強もしていきましょう。

あと付け加えれば、和英辞書は翻訳するときに役立ちます。
例えば、ある英単語を日本語に変えようとしたとき、和英辞書で見たことがない英単語だと、
ピンとくる日本語がすぐに思い浮かばず、意訳になると思います。
対応する日本語を知らなくても問題ありませんが、知っていて損はないと思います。

デメリットは取りててて言うほどのものはないと思いますので、
まず最初に英和辞書を用意しておきたいです。

英英辞書

英英辞書のメリットは、英語を英語で理解する形なので、
ネイティブが学んでいるように学ぶ練習ができます。
英文を読むだけより、英単語の意味を理解しようとする目的があるので、
理解力の底上げになると思います。

デメリットとしては、英語しかありませんので、初心者にはハードルが高いことです。
例えば分からない単語を調べたときに分からない単語で説明されていると、
無限ループになって何が何だか分からなくなってしまいます。
初心者は英和辞書から入り、レベルが上がってある程度理解できるようになってたら、
英英辞書を試してみるといいと思います。

各メディアのメリット・デメリット

さて、次に各メディアの特徴を見て行きましょう。
概要をまとめると下表の通りです。
参考として、翻訳サイトやネット検索も入れました。

  紙の辞書 電子辞書 アプリ辞書 ネット辞書 翻訳サイト ネット検索
発音確認×
費用低 or 無料低 or 無料無料無料
携帯性×
安定性
信頼性
データ量
確認の早さ

紙の辞書

メリットとしては、英和辞書では、調べたい単語と近しいスペルの単語が目に入り、
類似性から覚えやすくなったりします。

例えば “basic” (形容詞または名詞)を調べると、近くに “basically” (副詞) が目に入ります。
副詞としては basically として使えるだ、と合わせて覚える事ができる訳です。

あと電子画面を見る機会が多い昨今なので、
画面を見る機会を減らしたい人にはいいと思います。 

デメリットとしては、英単語の発音を聞けないことです。
発音記号が読めて、しっかり発音ができれば良いですが、初心者には難しいと思います。
また、紙の辞書は重くて持ち運びが不便であり、ページをめくらなければならないので、
単語を探すのに時間がかかります。

電子辞書

電子辞書のメリットは、データ量の多さです。
電子辞書のメーカーや機種によって性能は異なりますが、
1つの電子辞書にいくつもの辞書が入っているので、探せる単語や解説、例文が豊富です。

また電子辞書1つの中に、英和、和英、英英がすべてあるので、
これだけ買えばいいとも言えます。

デメリットとしては、電子辞書の価格が高いこと、電池交換や充電が必要なこと、
紙の辞書ほどではないですが携帯するには少し重くがさばります。

アプリの辞書

アプリの辞書のメリットは、スマートフォンで気軽に見られるので、
携帯性に優れていることです。
電車の中などでふと気になったときでも、すぐに確認できるので、
勉強の効率化という面でもおすすめです。

またアプリには無料版と有料版があります。
無料版では広告が出ると思いますので、ちらちらと集中力を欠くのがデメリットです。
有料版では広告が無くなると思いますので、勉強に集中できると思います。

アプリによって使いがってが違うので、無料版でいろいろ試して、
自分に合うのものを探してみましょう。
ちなみにアプリでもネットに繋がっていないと
検索できないものもあるので、注意が必要です。
(ダウンロードすればオフラインで使用可能なものもあり)

携帯性と勉強の効率の観点から、特にアプリはおすすめです。

ネットの辞書

ネットの辞書のメリットは、アプリの辞書と同様に、無料でスマートフォンで見れますが、
ネットが繋がらない場所や回線が不安定だと、すぐに確認できないのがデメリットです。
使用感はアプリとそれほど変わらないと思いますが、
自分の使い勝手のいい方を選べばよいと思います。

翻訳サイト

Google翻訳などの翻訳サイトは、英文の和訳には大変役に立ちます。
しかし、英単語を調べるにはあまり向いていませんので、
英単語を調べるときは辞書を使いましょう。
うまく翻訳されず間違って覚えてしまう可能性があります。

ネット検索

ネットには多くのブログサイトやQ&Aサイトがあり、
自分の知りたい情報を幅広く入手できることがメリットです。
デメリットとしては、間違った情報があったりすることがあるので、
誰が言っているか、信頼できるかどうか、見極めた上で使用することが大切です。

また文字だけではよく分からない単語を画像で確認して覚えるというのはおすすめです。
例えば、和英辞書で”駐車場”と検索すると、parking lot や parking garage が出てきます。
理解の第1段階としては、2つの言い方があるということで良いかと思いますが、
その違いを明確にするためには、ネットで画像検索すると一目瞭然である事が分かります。

parking lot
parking garage

具体的なおすすめ使用ツール

どれを選べばいいか分からない方のために、私が使用した経験のあるものから、
おすすめのツールを紹介いたします。
まとめると下表の通りとなります。

Weblio Longman CASIO
XD-SR9800
DeepL翻訳
メディアアプリ辞書
ネット辞書
アプリ辞書電子辞書翻訳サイト
種類和英、英和英英和英、英和、
英英
和英、英和

Weblio辞書(アプリ、ネット辞書)

和英、英和辞書としての使用がおすすめです。
スマートフォンではアプリ、パソコンではネット辞書で使えます。
無料版は広告が多いですが充分に使えます。
アプリはインターネット環境でないと使えないことが注意点です。

Longman(アプリ)

英英辞書ですが、アメリカ発音とイギリス発音を聞き比べができる点と、
比較的安易な文で説明されている点を重宝しています。
私のお気に入りの辞書アプリで、有料版を使用しています。
有料版でも買い切りですので、コストは最初だけです。
ダウンロードすれば、非ネット環境でも使用できるところも良い点です。

CASIO XD-SR9800(電子辞書)

英和、和英、英英あわせて、12種類もの辞書が収録されています。
(ジーニアス、リーダーズ、ロングマン、オックスフォードなど)

便利な機能は複合検索で、それぞれの辞書内をまとめて検索することができます。
この辞書には無いけどこっちの辞書にはあると言った感じです。
辞書に自分の知りたいことが載っていないこともよくありますので、
そういったことを減らせる点で良いです。

あと個人的には、国名や都市名の発音も収録されている点が良いと思います。
上で取り上げたLongmanなど、国名などの音声がない辞書は結構あります。
特に国名や都市名はJapanese発音になりがちなので、音声で確認しておきたいところです。
(VietnamやMelbourneなど英語発音できますか?)

またタッチパネルも使えて、操作性は良いと思います。
ただ電池(単3電池2個)の消耗が早いのが気になるところです。

DeepL翻訳(翻訳サイト)

翻訳サイトはGoogle翻訳、ということは多いと思います。
Google翻訳も優れていますが、DeepL翻訳の方が翻訳語の日本語に自然さがあります。
また、翻訳の候補が3つくらい出ますので、複数の意味になる文の翻訳に適しています。
Google翻訳でうまく翻訳さないときでも、ちゃんと翻訳してくれることも結構あります。
もちろん逆の場合もありますので、翻訳がうまくいかないときは、
両方に文章を入れてみると良いと思います。

さいごに

辞書の種類や各メディアの特徴について紹介してきました。
皆様の英語学習の参考になれば幸いです。

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