英単語の覚え方(2)~覚える順番~

英語学習の考え方
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はじめに

前回に引き続き、英単語を覚える上でのテクニックやマインドをお伝えしていきます。
 前回の記事:英単語の覚え方(1)~絶対に外せない三原則~
今回は英単語を覚える順番や考え方についてお伝えします。

英単語を覚える順番のポイント

効果的に英単語を覚えていくために、どのような単語から覚えていくかですが、
次の要素を参考にしてみましょう。

・英単語の難易度
・英単語の接触頻度
・自分と関係する英単語

英単語の難易度

分かりやすい指標の1つが単語の難易度です。
英和辞典などで英単語の日本語訳と同時に、英語の難易度がわかるものがあります。
例えば、オンライン辞書のWeblioでは、
英単語を検索すると下記のように学習レベルが表示されます。
【play (遊ぶ) の学習レベル】

レベル:1 英検:3級以上の単語 学校レベル:中学以上の水準

TOEIC® L&Rスコア:220点以上の単語

引用:weblio 英和辞典・和英辞典

【marry (~と結婚する) の学習レベル】

レベル:2 英検:準2級以上の単語 学校レベル:高校1年以上の水準

TOEIC® L&Rスコア:350点以上の単語 大学入試:センター試験対策レベル

引用:weblio 英和辞典・和英辞典

【surveillance (監視) の学習レベル】

レベル:9 英検:1級以上の単語 学校レベル:大学院以上の水準

TOEIC® L&Rスコア:950点以上の単語

引用:weblio 英和辞典・和英辞典

上記の例だとsurveillanceは見るからに難しそうですが、
実際検索してみることでどのくらい難しいのかが明確になります。
もし今の自分のレベルが英検3級くらいなのであれば、
このsurveillanceのような英検1級レベルの単語は無視した方が気が楽になります。
出会った単語を全て覚えよう!と思いたくなる気持ちは分かりますが、
難しい単語を覚えても、それに比例する運用力が無ければ結局使えません。
今の自分に見合った英単語を使えるようにしていく、
ということに力を入れた方が上達感は得やすいはずです。急がば回れ、ですね。

英単語の接触頻度

次に注目すべき点はその英語との接触頻度です。
英語を学ぶ目的は人それぞれで、英会話をしたいのか、仕事で使いたいのか、
洋書を読みたいのかなどによって使用する英単語は異なってきますが、
その中で良く見聞きするものから覚えるということです
ここでは前記したような英語レベルを気にする必要はありません。
英単語レベルが高かろうが、よく使うのであれば覚えた方が理解が早いからです。
上記と若干矛盾していますが、難しい単語は最初の数回は無視しながらも、
「この単語は何度も見るな~」と思ったら覚え時と捉えておけば良いでしょう。
また良く出会う単語ならその必要性もご自身が認識していますから、
覚えようとする意識が強く、難しい単語でも定着は早いはずです。
逆に、片っ端から英単語を覚えようとしても覚えられないのは、
その単語がいつ使うかも分からないまま、無理やり覚えようとしているからです。
例えるなら、河原にある石の形を覚えようとして、1つずつ手に取って河原に戻して、
を繰り返している地獄のような作業です。いかに無謀かが分かると思います。

自分と関係する英単語

そして最後は自分と関係する英単語です。
これだけだとどういうこと?と思われると思いますが、言い換えると、
普段日本語で考えていることを表す英単語から覚える、ということです。
こちらは特にライティングやスピーキングのアウトプットに必要になってくる要素ですが、
日本語ネイティブであれば、まず日本語で考えが浮かんでしまう、というのが自然だと思います。
そこで、思い浮かんだ日本語に対応する英語を知っていればいるほど、
アウトプットしやすくなる訳です。
最終的には、英語で考えて英語で話す、というの理想かも知れませんが、
まずは日本語で浮かんだ自分の考えをしっかり伝える、ということが大事だと思います。
日本語でもまとまっていない考えを英語で伝えることはできないからです。
自分と関係する英単語を覚えていく方法としては、日常の中で思い浮かんだ事柄を英語にしてみるとか、過去の記憶や思い出を誰かに伝えるつもりで書き出してみるということがおすすめです。
事実の羅列ではなく、誰かに伝える口調で書くのがポイントですよ。

おわりに

今回は英単語の覚え方の順番や考え方について紹介しました。
英単語を覚える際の指針にして頂ければ幸いです。

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