英語を勉強することのメリット

英語学習の考え方
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はじめに

英語ができることのメリットはいろいろあると思いますが、
今回は英語を勉強すること自体のメリットについて、私なりの考えをお伝えしていきます。

英語を勉強することのメリット一覧

英語を勉強する事のメリットは以下のようなものがあると思います。
・英語の文化が分かり、知りたい意欲が増す
・自分の意見を持つ力が付き、信頼感が増す
・偏見やステレオタイプに気づき、真の情報を得やすくなる
・当たり前のことが当たり前じゃない事に気づく
・相手を理解しようとする気遣いが出来るようになる
・分からない相手に伝えようとする力が付く
1つずつ見て行きましょう。

英語の文化が分かり、知りたい意欲が増す

英語を勉強するというと、英語が話せる、分かるというスキルに注目しがちです。
英語というスキルを身につけようとしているから当然かもしれませんが、
それだけでは味気ないというか、語学を学ぶ本質からはずれているのかなと思います。
言語にはその言葉を話す人たちの文化が詰まっています。日本語もそうです。
例えば、ご飯を食べる前に言う「いただきます」などです。
外国の方から見れば、日本語の言葉の意味(頂きます=もらう)が分かったとしても、
誰が?誰に?何を?と疑問符が浮かび、よく分からないと思います。
「いただきます」の意味は、料理が出来上がるまでに携わった全ての方への感謝、
生き物の命を有難く頂く、と言ったような意味だと思いますが、
こういった文化が分かる事が言語を学ぶ面白さだと思います。
英語を学ぶときも、単にスキルだけでなく、英語を喋る方たちはどんな考えを持っているのか、
そういったことを理解しようとすると、「勉強しよう」と強く思わなくても、
自分の関心が高まり、自然と学べ、勉強していないのに勉強している状態になったりします。

自分の意見を持つ力が付き、信頼感が増す

日本人は同族意識が強く、他者と違う意見を持っていると村八分にされるため、
自分の意見をあまり言わない方が良いという文化で、作り上げられてきました。
他国と比較し、意見を言う言わないの差はありますが、根本的に意見があるかどうか、
というのも気を付けたいポイントです。
日本人は集合的に動くため、周りに流されやすい環境であると思います。
日本社会はある意味、自分の考えを持たなくてもなんとかなる社会といえますが、
英語社会では、個人の意見が重視されるため、そうはいきません。
英語ではなる事となると、自分の意見をはっきり言う事が求められるので、
今まで自分の意見をしっかりと考えてこなかった人にとっては、
英語を勉強することは、自分の意見を作り出すトレーニングにもなるということです。
仮に英語で話さなくても、自分の意見をしっかり持っている人と持っていない人、
どちらが信頼感があるでしょうか?
昔は会社や組織に従順な人が求められてきましたが、最近はそれも変わりつつあると思います。
自分の意見を持つことで、信頼感が増し、日本社会でもパワフルに生きられると思います。

偏見やステレオタイプに気づき、真の情報を得やすくなる

外国人と話すことで、相手から直接、生の情報を入手できます。
よくこういう言い回しがされます。
日本人はこうだとか、アメリカ人はこうだとか、ドイツ人はどうだ、など。
周りの人がこういっているからそうだ、と思っていることがあると思います。
もちろん私もあると思いますが、そういったことに気づくチャンスが出来るということです。
例えばアメリカ人はみんな毎日ジャンクフードばかり食べていると思っているとして、
あるアメリカ人と話していたら、その人は日本人の自分より健康に気を使った食事をしていた、
という状況もありえる訳です。
平均値でそういう傾向はあることもあるかもしれませんが、
相手が私はこうだ、という声を聞く機会があれば、〇〇人はこうという言葉に、
無条件で信じるということが減り、そういう人もいるよねと、
心に余裕のある人間になれるのではないでしょうか。

当たり前のことが当たり前じゃないことに気づく

日本は特に島国であり、他国との干渉が薄いため、同族意識がとても強いと思います。
それは共通の価値観が他国よりも多く出来上がり、
こういうときはこういうものだ、という日本人の常識が作られていきます。
例えば、海外と違いのありそうな日本の常識として下記などがあります。
・電車の中では静かにするものだ
・学校を卒業したら就職するものだ
・会社から残業を命じられたら普通は残業するものだ
・仕事は大事だ
電車の中で電話で話すことが普通の国もあれば、自分のビジネスを始める人が多い国もあります。
仕事に対する価値観については、私の経験で、こんなことがありました。
私が「仕事は友達と同じくらい大事だ」みたいな事をいったときに、台湾人の方でしたが、
「友達の方が大事だ、なぜなら仕事はいくらでもあるが友達は限られている」
みたいなことを言われて、考えさせられたことがありました。
日本の常識や自分の価値観を見直す機会ができ、自分の生活に活かすことができるのも、
英語学習のメリットだと思います。

相手を理解しようとする力が付く

外国人相手でなくても、相手を理解することって大切ですよね
人は自分のことを話したい、聞いて欲しいと思っている生き物なので、
独りよがりの会話になってしまうことがしばしばあります。
日本人同士の場合、大部分で共通の価値観がありますので、
自分と相手が違う場合は、「人による違い」が分かり易くなっています。
対しては、外国人の場合はそれぞれの国で文化が違い、人によっても違います
文化の違いなのか、人の違いなのかが分かり難いので、相手の話をよく聞く必要があるのです。
日本人に対しても、外国人に対するような姿勢で傾聴したら、
良い人間関係が出来そうな気がしますが、いかがでしょうか?

分からない相手に伝えようとする力が付く

聞くことと同様に、自分の文化や価値観が分からない相手に伝える力も
当然ながら必要になってきます。
日本人同士で同じ文化の価値観を持っていれば言わなくても分かるよね、
という共通意識があり、外国人と話す時と比べて、事細かに表現することは少なくなります。
逆に文化が違う相手と話す時は、誰でも理解できるように話さないと伝わりません。
子供へ説明するときのように、分かりやすく伝えるよう必要があるのです。
大人になって知識が付くと、難しい表現をしがちですが、
分かりやすく説明する意識が働き、分かりやすく伝えられるようになると思います。
日本語でもたまに何を言っているか分からない人がいますが、
特に英語で話そうとすると、より明確にする必要性が出てくるので、
自分の意見がまとまらない人には良い表現の練習になると思います。

おわりに

今回は、英語を勉強すること自体のメリットについて紹介しました。
英語というスキルが身に付くだけでなく、
英語の勉強を通して、外国の文化や日本の事、自分の事を知り、教養が深まります。
新年あけ、棚上げにしていた英語学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。ではまた!

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